用語説明

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■騒音レベル

騒音計には、人間の耳に感ずる騒音の大きさを近似的に測定するため、国際的に規格化された周波数重み特性Aという聴感補正回路が組み込まれている。この補正回路を通して測定したものが「騒音レベル(A特性音圧レベル)」であり、単位は「デシベル(dB)」である。
以前使用されていた「ホン」は、平成9年の計量法の改正により法定計量単位からはずされた。尚、測定結果に音圧レベルが混在する場合など、便宜的にdBA、dB(A)、AP(A)と表示することもある。

■等価騒音レベル

実測時間内の騒音レベルの面積と同等面積になる長方形を仮定したときの長方形の高さ部分。実測時間内の騒音レベルのエネルギー的な平均値。

等価騒音レベル Leqグラフ

■最大騒音レベル

実測時間内の騒音レベルの最大値を表す。

最大騒音レベル Lmaxグラフ

■時間率騒音レベル

実測時間内の騒音レベルを一定間隔(Δt)でサンプリングして、個々の騒音レベルの累積百分率曲線を下図のように作成する。このとき、累積百分率曲線の上下各5%をカットした90%レンジの上限値を LA5 、下限値を LA95 、中央値を LA50 と言う。
実測時間内に測定された騒音の90%が LA95 ~ LA5の範囲に存在する。

時間率騒音レベル Lxグラフ

■振動レベル

人体が振動を受けるときの全身振動感覚に対応する周波数補正をした振動加速度レベルが「振動レベル」で、単位は「デシベル(dB)」である。振動感覚は方向によって異なり、鉛直特性と水平特性があり、公害振動では一般的に鉛直特性の振動レベルで評価する。

■床衝撃音遮断性能

床衝撃音に関する遮音性能を示すもので、一般的に遮音等級L値で評価する。床衝撃音遮断性能の測定に用いられる標準衝撃源として、標準軽量衝撃源と標準重量衝撃源があり、前者は革靴歩行など比較的軽量で硬い衝撃をモデル化したもので、後者は子供の飛び跳ねや走り回りなど比較的重く柔らかい衝撃をモデル化したものである。

測定例

床衝撃音遮断性能 測定例と使用測定機材

■標準軽量衝撃源

タッピングマシンと呼ばれる衝撃源。軽量床衝撃音の測定方法はJIS A 1418-1:2000に規定されている。

■標準重量衝撃源

衝撃力特性(1):ゴムボール(通称:インパクトボール)と衝撃力特性(2):タイヤ(通称:バングマシン)がある。重量床衝撃音の測定方法はJIS A 1418-2:2000で規定されており、2000年の改正で衝撃源としてゴムボールが規定された。

■空気音遮断性能

空気音に関する遮音性能を示すもので、一般的に遮音等級D値で評価する。測定方法は建築物の空気音遮断性能測定方法JIS A 1417:2000に規定されている。

測定例

空気音遮断性能 測定例と使用測定機材

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